シリアで勢力を拡大しているテロ組織「HTS」が一般市民を殺害している動画がネットに公開され話題に。構成員たちは脇道に青年を連れ込むと頭部を銃で撃って殺害。
動画
HTSについて
HTS(ハヤート・タハリール・アル=シャーム, Hay’at Tahrir al-Sham, تحرير الشام)は、シリア内戦において活動するイスラム過激派の武装組織で、アルカイダ系の流れを汲むが、現在は名目上、アルカイダとは距離を取っているとされている。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | ハヤート・タハリール・アル=シャーム(Hay’at Tahrir al-Sham) |
| 略称 | HTS |
| 結成年 | 2017年1月 |
| 活動地域 | 主にシリア北西部(イドリブ県を中心とした反体制派支配地域) |
| 指導者 | アブー・ムハンマド・アル=ジュラーニ(元アル=ヌスラ戦線のリーダー) |
| 前身組織 | アル=ヌスラ戦線(Jabhat al-Nusra)、アンサール・アル=ディーンなど複数組織の合流 |
HTSの背景と沿革
- アル=ヌスラ戦線(2012年結成)が前身で、アルカイダのシリア支部として活動していた。
- 2016年に「ジャバハト・ファタフ・アル=シャーム(JFS)」に改称し、アルカイダからの正式な分離を宣言。
- 2017年、他のイスラム主義組織(アンサール・アル=ディーン、ヌール・アッ=ディーン・アル=ザンキー運動など)と統合してHTSを設立。
- その後は他組織と対立・吸収を繰り返し、反体制派地域で最大勢力となっている。
イデオロギーと目的
- HTSはイスラム法(シャリーア)に基づく統治を目指しており、ジハード主義的性質を持っている。
- ただし近年では、「過激派」イメージの払拭や国際社会との関係構築を狙って、穏健派へのイメージ転換を試みている(例:アブー・ジュラーニによるスーツ姿でのインタビュー登場など)。
- それでも、国連・アメリカ・トルコなど複数の国際機関からテロ組織に指定されている。
現在の状況
- 現在HTSは、シリア北西部の反体制派支配地域(とくにイドリブ県)で事実上の政府のような役割を担っており、軍事力と行政組織(シリア救済政府)を保有している。
- 他の反体制派勢力や過激派グループ(IS残党など)との戦闘も行っており、ある意味でシリアにおける「安定勢力」として扱われる場合もある。
- ただし、ロシア・シリア政府軍・イラン系民兵からの攻撃対象でもある。
国際的な評価と課題
- HTSは、自らを「穏健なイスラム主義者」と位置づけ直そうとしており、一部の報道機関や研究者の間では他の過激派組織との違いが議論されている。
- しかし、国際社会は依然としてHTSをテロ組織と見なしており、交渉相手とは認めていない。
- シリア和平プロセスにおいても排除対象となっており、将来的な立場は不透明。












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